大雪が降ったときはこうする!福島娘の家の除雪作業と雪道の歩き方

2014年2月8日は、20年に一度と言われる大雪が関東で降りました。
記録的な大雪にみまわれ、夜になっても警報が続きました。

大雪警報 2014年2月

雪に慣れていない地方の方は、これだけ降り積もって止まない雪に戸惑うことが多いと思います。
でも、福島の山育ちの私には、何度も経験している風景で、対策知識が備わっているためあまり困りませんでした。
このとき、知恵は大事だなと切に感じました。

今回、関東で雪慣れしていない方のために大雪対策のまとめを書いてみます。
明日も雪が降り続けるかもしれませんので、参考に読んでみてください。

積雪20cm〜30cm!?積もったら家の周りを雪かきしておく

雪がやんだら積もった雪を除雪すればいいや…と思っているなら間違いです。
雪が降り積もるとどんどん重さを増していき、下は日中の地熱で解けた雪が水になっていて凍っていきます。
翌朝はツルンツルンに滑りゴチゴチになる道路と化します。

なので、20cm以上積もっているなら日中〜夜の間玄関の外から公道までを除雪しておきましょう。
除雪する際は、ラッセルが家庭では重宝します。

雪かき 道具 ラッセル

そんな準備はしていない、と言う方は、ちりとりですくうでもよいと思います。
実際、千葉に引っ越してからラッセルなんて用意していなかったので、ほうきとちりとりを使いました。
ただ、ちりとりは小さいので運動量がかなり増えます(^^;

雪が柔らかいうちはプラスチック製のものでよいのですが、固くなってきたら鉄製!
スチール角型スコップに切り替えて根こそぎ雪をかく、という感じです。

steal-kaku-shovel
角形の方が先が尖っているものより楽にたくさんすくえると思います。
ただ、鉄製は重いので、慣れてない方は腕が翌日筋肉痛に…
できるだけ軽いスチールを選んで買っておくとよいですよ。

雪をかいて集める場所は、普段日が照っていて人の邪魔にならない場所に。
日陰に集めるとなかなか溶けてくれません。(雪だるまを作っておくにはベストポジション!)

車道に雪を投げ捨てる人もいますが、運転手からしてみたら非常に迷惑です。
雪が柔らかいうちはタイヤで踏みつぶしてくれるのでよいのですが、投げ捨てすぎると車がガクンガクンするほどの固い雪で、でこぼこ道に…。
特に夜の間に雪が凍っていき、翌朝が悲惨です。

車にも優しい除雪を心がけましょう。

グレーチングについて

歩道にはグレーチングがあると思いますが、これは活用できます。

グレーチング

下は水が流れているので(凍っているとダメなのですが)、ここに雪を押し込んで溶かして流すこともします。
入れすぎるとパンパンになって流れを止めてしまうので注意。ほどほどに雪を流しましょう。

グレーチング 雪
ちなみに、グレーチングは滑りやすいし穴がたくさんあいているので上に雪を乗せておかない方がよいです。
ここは滑りますよ、かかとヒールの方はハマりますので注意してくださいね、っていう意味も込めて露出させておきます。

エアコンの室外機など外付けの機器の上に積もる雪も落としておきます。
雪の重みで上部がつぶれないようにするためです。
ただし、手の届く範囲に止めて、無理はしないでください。

あと、雪を溶かすのにお湯を使う人がいますが、お湯を使った後の道路が乾けば良いですが、乾かないことが多いので翌日アイスバーンになってしまいます。
お湯は使わないでください。
(靴でスケートしたい方はお庭の脇で試してみてください^^)

それなら、石灰や塩や融雪剤を使用することをおすすめします。

雪道を歩くときの滑らない工夫

工夫できるポイントは、3つ。
靴選び、歩き方、歩く場所、です。

雪道の靴選び

雪道で滑って転ぶ人を見かけますが、「そもそもその靴!?」と驚くことがあります。
一番のおすすめは滑らない長靴
長靴で靴底にスパイクがついているものがよいです。

そこまででもないとき(積雪10cm〜15cmくらい)は、靴底がゴムのハイカットスニーカーなど。
もちろん布製ではなくビニル製。
くるぶしや足首まで隠れるくらいの靴なら雪が靴の中に入りにくいです。
ただ、雪がしみ込む可能性は大です。

靴下は二重履きとか、ストッキングをはいて靴下を履く、など足が冷えないようにしておきましょう。

外から帰ってきたら、靴は新聞紙の上に置いて、靴の中にも丸めた新聞紙を入れておきます。
そうすると水気を吸い取ってくれるので靴が痛みにくくなります。
ストーブの前に置いておくのもよいですが、近づけすぎると急速乾燥でカピカピになり、靴が傷みますのでご注意を!
できるだけ陰干しに近い干し方がよいです。

特に、革靴を急速乾燥は、ひび割れになりますので避けましょう。
革靴は連続して履き続けず、別の靴を選んでください。

雪道の歩き方

雪道を大股でかかとから足をつけて歩く人がいますが、危ないです。
できるだけ小股で足裏全体を地面につけて歩きましょう。

ヒールでかかとから、はもちろんNGです。
『高さがあるから足が濡れないし気をつければ滑らないだろう』なんて思うかもしれませんが、慣れてない人がヒールで歩くとかかとからツルンと滑って転ぶ可能性大です。
(慣れていれば別ですが、やはり危ないです。)

階段の鉄部分や大理石などツルツルした素材の上を歩くときは特に滑りやすくなっています。
手すりにつかまったり、ゆっくり歩くことを心がけましょう。
急いでいる時こそ、ゆっくりです。

雪道は、両手は空けて歩くのが基本です。
両手が塞がっていると体のバランスを崩したときに修正が難しいです。
片方の手だけでも必ず空けて歩いてください。

私は、スマホをみながら雪道を歩けますが、雪慣れしてない人がそれをするのは非常に危険。
むしろ私もしてはいけないかも(^^;

雪が降っているときの歩くときの視線は、近場は2m前くらいを見つつ、ちょくちょく自転車や車が来ていないか遠くを確認しながら歩きます。
雪が降って風が強いとき、傘をさして歩いていると目の前のことでいっぱいになりがちで、遠くの確認が疎かになります。
ちゃんと前と後ろを確認しながら歩きましょう。

雪道の歩く場所

雪がたくさん降っている最中は人の出歩きが極端に減るので、歩道は雪が積もりまくります。
そうすると歩行者は積もった歩道の中を歩くのですが、足下が全然見えないので危険です。
穴があいていてズボッとはまる、なんてこともあり得ます。

車が通らないときは、できるだけ道路が見える、雪を踏んでくれた車道を選びます。
車が来てるときは車道は危ないのでやめましょう!
車の交通量が多い道ではやらないように…。

歩道を歩かざるを得ないときは、前に歩いてくれていた人や自転車で通ってくれた人の跡を踏むと、危険度は少なく雪が靴に入りにくいです。

たまに、前の方が滑ったな…というながーい足跡があります(笑)
もしかすると滑りやすかった何かがあるかもしれないので、気をつけて通りますが、単に滑っただけ、ということもあります。

雪が止んだ後の道は、できるだけ日向側を選び、氷が溶けている方を選びましょう。
雪解けの日は水がすごく染みやすいので長靴がおすすめです。

雪解け時期の曇りや晴れた日は、頭上に注意です。
電線の水気を含んだ重い雪がどさっと落ちてきた、とか屋根の雪が落ちてきた、ということがあります。
足下ももちろんなのですが、頭上も注意しながら歩きましょう。

最後に…

福島に住んでいた頃は、よく母が翌朝の車出勤にそなえて、車庫から公道までの雪かきをしていました。
夜に帰ってきて、21時とかに雪かきに行く母をみながら、「明日でいいじゃない…」とこたつに入っていた自分を思い出します。

でも、翌朝学校に行くときには、母が除雪してくれていた道路のありがたみがわかりました。
公道を一歩出ると歩きづらい道になるからです。
そして、除雪しない公道は車が滑って田んぼに車が落っこちてるのもよく見かけました。
(県外から来た車のナンバーが多かったです。)

『除雪って大事なんだな』ということと『雪道を歩く(走る)ときは普段と同じじゃいけないんだな』ということを何度も学んできました。

雪道をなめてかかると痛い目を見る…というのが体験済みなので無茶はしなくなりました。
今回の関東の大雪でまさかそんな経験を活かせる日が来るとは思ってもみませんでした。

雪が降る夕方、カフェが好きな私は今日も夕方からカフェに行き、夜自宅に帰ってきました。
カフェはガラガラで閉店時間も早まり、外は人の歩く気配ほぼなし。
その道のりが普段より遠く、体幹の筋肉も使い、久しぶりに「雪道だ〜」と感動しました(笑)。

自宅に着くなり、雪かきをして出たはずの家の前が積雪20cm。
また雪かきをして明日に備えたのでありました。(多分、また20cm以上積もっていますが…。)
お隣さんは、まったく雪かきをした気配はなく、つもりっぱなし。
明日は外出が大変だろうな、と思います。

雪国の方の当たり前が、こちらでは当たり前ではない。
当然と言えば当然なのですが、少しでも雪に慣れていない方でもすぐに雪に対処できるような情報を書いてみました。

明日からの雪の日も怖がらずに過ごせますように(^ー^)

→続編「また雪降った!(゚Д゚)雪on雪の日の歩行と運転対策」


About the author:

. Follow him on Twitter / Facebook.

2 comments on “大雪が降ったときはこうする!福島娘の家の除雪作業と雪道の歩き方

  1. さすが福島娘、ご丁寧な雪の注意、いいですね。少しでも事故が減ってくれればいいですね?
    福島より北の岩手では、冬に必ず地元人でも運転中に怖いことが2,3回はあります。知らない人にも迷惑をかけ、押してもらったりと、助けてもらうことがあります。北国の人は礼儀正しいので、手伝ってもらうと必ずお礼をしなくてはいけません。車を引っ張り上げてもらったり押してもらったり・・・・財布に1000円札でも何枚かはいっているといいのですが、大きいお札しかないときは・・・どうしましょう?ということで、ベテランの人は車内にお酒の一升瓶を2,3本入れて常備していました、お礼に差し出すのです。誰でも喜び、安く済みます。ただしビールはだめですよ、車内で凍ってしまいますから・・・

    • 多田さん、コメントありがとございます。

      >冬に必ず地元人でも運転中に怖いことが2,3回はあります。
      そうなんですよね、ヒヤッとすることは毎年あるといっても過言ではないですよね。

      お酒の一升瓶を車内において、というのは初耳です(驚)。
      重そうですが…そんなお礼の仕方もあるんですね。地元はどうだったかな…母に聞いてみよう(^^)

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です